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東邦の技術力 - 東邦電機工業株式会社

東邦の技術力

「検知・記憶・表示・情報」

【検知 -Detection-】

昭和30年代半ば、踏切道への列車の接近と通過を検知し、踏切設備を制御する列車検知機器の開発と製作に取り組み、「踏切制御子」が誕生いたしました。

この「踏切制御子」は使用環境に応じたバリエーションや踏切設備の信頼性・安全性を追求し、50年以上にわたり高い実績を有しています。

【記憶 -Memory-】

昭和34年、駅信号設備の動作を記憶する「リレー式動作記憶装置」が開発され、「継電連動機動作記憶装置」へと発展しました。

その後、東海道新幹線の開業に伴い車両用の記録装置が開発され、在来線にも搭載されております。さらに、踏切の動作を記憶する「情報メモリー」へと展開しております。

【表示 -Indication-】

360度の視認性を持つ「全方向踏切警報灯」。環境に配慮しつつ広視野角を実現した画期的な製品「踏切警報灯(両面形)eco1」を開発。

これらは踏切警報灯の歴史に大きな進歩をもたらし、両製品ともにグッドデザイン賞を受賞いたしました。

また、色覚の多様性にも配慮した ecoK シリーズは、業界で初めてCUD認証を取得しました。

【情報 -Infomation-】

踏切内の様々な情報を、ネットワーク経由で確認することができる「踏切状態監視装置」。

踏切利用者に注意喚起のメッセージを表示する「踏切情報表示器」は、LAN接続機能を持ち、 ネットワークからメッセージの登録・表示を可能としています

これからも蓄積された弊社のコア技術である、「検知・記憶・表示・情報」を駆使し、現状に満足することなく、IoT技術の活用も視野に入れた製品の開発・改良をおこなってまいります。

「検知」の代表製品

踏切制御子

踏切道への列車の接近と通過を検知し、踏切設備を制御する機器。列車検知機器の開発と製作は、1960年(昭和35年)頃から始まり、50年以上の実績を有しています。当初は通過する鉄道車両の重みで検知する方式の機器が使用されていましたが、これらの方式を改良し、レールと車軸が短絡して検知する踏切制御子を開発したことで、踏切設備の信頼性・安全性を向上させました。また、現状に満足することなく、新たな検知方式の機器の開発も行っています。

「記憶」の代表製品

情報メモリー

1975年に誕生した踏切動作記憶器を母体に、86年発表の踏切用メモリーを経て、 94年に情報メモリーとして進化致しました。リレー式踏切設備の動作状態を記憶・読出・データ解析することができます。 個別に踏切番号の設定が行えますのでデータ管理が容易です。電源を切断しても、記憶内容・内蔵カレンダー時計を48時間までバックアップします。 (常温で完全充電時)

「表示」の代表製品

踏切警報灯(両面形)ecoK

先進的なデザインかつ、長寿命・低コスト・施工性の向上に加え、赤色や緑色の識別をしにくい方が認識しやすい波長成分のLEDを使用することでCUD認証を取得(2018年)したカラーユニバーサルデザインのecoKシリーズが誕生しました。来の踏切警報灯を交換するだけで両面化が実現でき、導入コスト・消費電流を軽減することができます。また、設置状態のまま電圧測定が行える、高いメンテナンス性を実現しました。「Safety(安全で)& Ecology(環境と)& Kindly(人に優しく)」をテーマとした未来の踏切設備です。

踏切警報灯(全方向)ecoK

カラーユニバーサルデザインのecoKシリーズ製品に、360度の視認性で踏切警報灯の歴史を変えた全方向タイプの「踏切警報灯(全方向形)ecoK」が加わりました。CUD認証の取得はもちろん、 発光面の大型化や消費電流の低減化、曲面を基調としたデザインの導入により天板への積雪が減少し、雪の自重で落雪させる機能の付加など、大幅な改良が施されました。また、セーフティー金具の導入により、設置時の落下防止と一人作業の実現、運用時の落下事故の未然防止が可能となりました。

踏切警報灯(両面形)eco1

2013年度のグッドデザイン賞BEST100、グッドデザイン特別賞・ものづくりデザイン賞を受賞。2015年には発明大賞 考案功労賞を受賞いたしました。両面発光を採用し、通常は4つの踏切警報灯の数を2つに減らすことで省エネ設計を実現しました。発光部を大型化しながら、これまでの製品と同等の全幅とし、本体と背板を一体化することで、高いデザイン性を確立しています。両面で240度の視認性を実現することで、従来より大幅に視野角が拡大し、高い安全性を誇っております。通常の片面形踏切警報灯をご使用の場所に、eco1踏切警報灯をご使用いただくことで、視認性の向上と省エネ化の両立が可能です。

全方向踏切警報灯

高い安全性とデザイン性を取り入れた点が評価され、2009年度のグッドデザイン賞を受賞するとともに、さまざまな創意工夫により特許も取得しました。通常の片面形踏切警報灯は、視認性を確保するために数多く設置する必要がありましたが、この 全方向踏切警報灯はあらゆる方向から踏切の警報を確認できるため、遠方広範囲から横断直前まで点灯が視認でき、踏切の保安度をより向上させることが可能となりました。側道などが併走した複雑な踏切に最適な、360度の視認性を誇る踏切警報灯 です。

「情報」の代表製品

踏切状態監視装置

情報メモリーVAMやVAM32の読み出しが、専用装置を使用することなく行えます。また、踏切内の様々な機器の情報確認を、ネットワーク上に接続されたパソコンで行え、踏切障害や事故発生時に対応の早期化が図れます。